首都高と斧

構造設計を長年やっていると身近な構造物が気になることがある。
例えば、首都高の下を通る時このような構造物が大地震に耐えるのだろうか、とか斧を木に打ち込むときに柄の部分と刃の部分が外れることはないだろうか、とか。
首都高については、阪神大震災後、かなり補修工事が行われたが本当に阪神大震災級あるいは前の関東大震災級の地震に耐えられるのか、道路自体は耐えられたにしても走っている自動車は振動で外に投げ出されないのか、なぜあのような構造物にしたのか、など疑問が絶えない。
斧の場合だと木を切る(破壊する)エネルギーは柄の木でできている部分に伝わる際にかなり吸収してくれるらしい。刃の部分と一体になった斧も最近見かけるしそれだと刃の部分と柄の部分が外れる心配はないわけだが、エネルギーがそのまま持つ手に伝わってしまう。
昔からある構造はそれなりに意味を持っている。

座屈

座屈は突然発生するので構造設計している者にとっては、脅威である。

ただ、座屈を起こす前に降伏応力を超えることが通常なので降伏応力を基準に設計していればいいが細長い部材や薄い板だと座屈が先に発生することがある。
設計するときはできるだけ軽量に、部材を少なくしようとする。通常は降伏応力を基準に設計するので、あまりにも部材を薄くしすぎると座屈も考慮しなければならなくなることを忘れがちになるので注意が必要だ。