笹子トンネル事故

この事故はトンネルからつるされた鉄板が落ちてきて下を走っていた車にあたったというもの。
構造屋から見て信じられないことが二つ。
まず、鉄板をなぜ上から吊るすのか? 鉄板のような重いものを支えるのは通常、下から持ち上げる。
もう一つは、なぜそのようなものが必要だったのか? この事故が起こってこの笹子トンネルでは、この鉄板は不要だったとしてすべて撤去している。
最後にこの事故を調査した結果、トンネルや橋の点検期間を短くして5年以内に点検することとなって、各自治体の費用が膨らみ修理費用が出なくなったという。
そもそも不要なものなので構造物ではなく、構造計算はしていなかったのだろうと推測される。ただ、通行する一般人からするとそれほど危険なものを構造計算もせず、点検もまともにしていなかったことに驚く。
土木関係者の範囲は小規模業者に至るまで広範囲に及ぶのでなかなか構造解析に至ることは少ないのは容易に想像がつく。しかし事故調査委員会やJHなどの専門家でさえ解析や構造計算に対する意識が低いと思われることに驚く。

投稿者: CAE通信教育

東京大学工学部卒 某大手重工メーカーで護衛艦とか気象観測船とかの官公庁の船舶の構造設計を主に行う。 その後、人工衛星の機構解析や打ち上げるときの振動、強度解析なども担当

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